影響受けたと自覚できてるもの
これまで映像に全然馴染みがなかったのに、急に何をどうしてどこから動画を作ってるのかと、ふと思って。いかにもなものが並んでそうで全く恥ずかしいがまぁここはまじめに。
好きなものは他にもたくさん。

 
北海道
自分から出てくる空間表現・構成・配置が、生まれ育った北海道の地形(広い、大雑把、フラット、簡潔・・・)もろにそのままで、うーんと唸りたくなる。あと、冬の厳しさは内省的にさせる。
クラシックバレエ 3歳から10年。これの影響が一番大きいと思う。たぶん原点。動画を作るのは、踊ることに似ていると思った。身体的。なんで動画作りって気持ちいいんだろうって不思議だったけど、踊ることが気持ちいいんだからそりゃそうかと。音をつかんで身体で表現することをしていたせいか、曲を身体に取り込んで頭の奥で踊っている自分がいて、パソコンの前で怪しい動きをしながら「踊り」を「動作」に変換して作ってる感じ。
  戦隊モノ 幼児期。ウルトラマンと仮面ライダーは眼中になかったけど、戦隊モノが好きで弟のフィギュアでひとりで戦隊組んでた。ひとつの絶対的存在に感情移入するより、複数の事象の相互関係に興味があったらしい。そして中心より外れたところに興味が。リーダー(レッド)には一番興味がなかった。  
  別冊マ―ガレット
別冊フレンド
家に最新刊が常にあった時期があって、5歳くらいから手にとって読んでいて、あまり熱中した記憶はないけどたぶん影響はうけてる(カタルシスとか、王道のストーリー展開はどういうものかとか)。  
  ドラゴンクエスト ゲームに熱中した記憶もないけれど、ドラクエだけは好きで(FFは合わず)と言ってもクリアすることには興味は無く、鳥山明のイラストが好きだったのだと思う。いつみてもスライムのデザインは完璧だなぁと思う。あの笑みは(最初に遭遇する敵としての)不気味さと、(最弱ゆえの)愛らしさを兼ね備えている。ずっとアカウント取るのがめんどくさくてニコニコ動画をスルーしてたけど、突然ドラクエの曲が聴きたくなってログイン→ドラクエ→ヒャダインさん→ドアラ〜→タイツォンさん〜→チョコレート・トレイン(初音ミク)  
  サッカー 観戦のみ。試合の組み立て方とか流れとか立ち位置とか。  
  ピカソ
好きな画家を選んで掘り下げるという高校の美術の授業で、どの絵を見ても感動しない己の乾いた感性に絶望してた時、時代とともに表現を変えていったピカソの、時代を直視し続けた点に惹かれて、メタモルフォーゼ(変態)を題材に。  
  平家物語 「諸行無常」「盛者必衰」。授業で出だしの文を暗記、数年後に気がついたら座右の銘になってた。しみこんでる。おそろしい。中学や高校でこれを暗記させるのは国家的戦略なのか?  
  松本大洋 たまたま本屋で目について買った『鉄コン筋クリート』を読んだ後、視界が一気にグワッと広がった。人生変わった。  
  大島弓子 自分が少女時代にどこかで感じていたことが詰まっていて、それをこうも表現できるんだということに感銘。視点、感覚、センス・オブ・ワンダー。  
  つげ義春 観察眼に絶句する。決定的なことを言わずして決定的。緊張感のある描写の連続からなぜこんなやわらかな情緒が出てくるのか。自分の中での表現の高み。  
  ガロ(系) 学生時代バイト代でマンガ漬け。あらゆるジャンルのマンガに手をだしたので、好きな作家を上げたらキリがないけど、ガロ系からの影響が一番きついと思う。つげ義春の他にも林静一、やまだ紫、ああああああああリアルタイムで雑誌を読んでみたかった。  
  音楽 同じく学生時代バイト代で音楽漬け。音楽はジャンルを選ばす好き。その頃の自分の中心は中村一義、七尾旅人。  
  ダ・ヴィンチ(雑誌) この雑誌は、制作の原点はなんなのかとか制作姿勢とか、作者(人間)に興味があったので人間観察的に読んでた。小説は一文一文引っ掛かかって、その間に自分の中で別のストーリーが発生して混乱して苦手で、そういう小説に対するコンプレックスもあってのことだろうとも思う。  
  爆笑オンエアバトル 初期のころの。世の中にお笑いがあって良かったと心から思う。負をも転換するエネルギーに救われる。「広告批評」のお笑い21世紀という特集で、数組の芸人のインタビューの内容を読んで、邪道と言われようがなんだろうがやっぱりクリエイティブだと思ってしまう。視点が全組違っててそれが面白くてたまらんかった。いまだにこの号が捨てられない。  
  奥井理さん 『〜色々な角度から思いついたことはやってみる。そして絶対に焦ってはいけない。どんなにいい考え方、下絵ができても本当にこれでいいのか問い続ける。そして、自分の涙が出るくらい納得したらそいつに取りかかる。〜分からなくなったら何が分からないか、分かるまでやる。そして、その絵が完成する時には絶対に泣けなくてはいけない。その作品を見て、泣けた時 それが自分の作品が完成した時だ。作品に取りかかる上で、ごまかそうなんて思ったら、終わりだ。それよりも幼稚な自分、醜い自分 人間としての自分をどう場面にぶっつけるかだ。〜』(書籍『19歳の叫び』より) / 19歳になる手前で出会った言葉。何かを作る時にはこの言葉がいつもそばにある。  
  美術、デザイン 自分の思考がこの辺りがベースになってしまっているのは否定できない。(美術とデザインは出発点も方向性も違うけど、自分自身矛盾しているので彷徨う。)  
  その他 実は自覚してないものの方がこわいなと思う。  
 

10代までの影響で埋め尽くされていることに愕然とする。アニメの影響がないのは成長期にあまりテレビを見せてもらえなかったので。周りの子が持ってるモノも買ってもらえなくて、だんだん周りと同調できなくなって早期にグレた。動画を作り始めて、世代的な共有という部分で落第してるなぁと痛感した。無いものねだりしてもしょうがないので、両手にあるもので作ればいいやーというオチ。

 
 

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