孤独感、仄かな希望、焦燥感、突きつけられる現実、諦め、気づき、、、
大人になるということのいろいろが、歌詞と音に溢れんばかりに詰まっている。
抑えきれない感情がほえほえさんの出す音に詰まっている。
説明するのは野暮だと思うのでそれは放棄して
自分の想いを強めに入れた箇所のことを。
ずっと、それだけが生きてく意味になっていた ”サクラの花びら” を
呑み込むシーン。
それを捨てるでもなく、持ち続けるでもなく、
肉体化することで『記憶の中の笑顔で 私は生きていける』と
自分の足で立つことと対峙しはじめる。
痛み寂しさ苦しみ悲しみ
それらから逃げずに、ありのまま呑み込んで肉体化することは
成長するためのひとつの術ではないだろうかと。
この曲の主人公とは状況は異なるけれど
自分も子どもの頃、誰かが自分を連れ出してくれないかと考えていた。
けれども、誰も連れ出してはくれなかった。
あてもなく" 暗い森 " の中に駆け込んでは絶望感でいっぱいになって
引き返したり、方向を変えたり、そうこうしているうちに
同じようにもがいている人と出会ったりする。
たとえ迎えに来てくれる誰かがいなかったとしても
一歩を踏み出せば、そこに誰かはいるものだと気づいた。
暗い森の中は、暗くてよく見えないけれど
自分が思ってる以上のものがそこにはあったりするかもしれない。
2010.04
オサレP
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